旨みとは、5つの基本味(甘味、塩味、苦味、酸味、旨味)
の中の1つで日本人(東京帝国大学 池田菊苗博士)
が発見したと言われています。
上記の博士が昆布だしの成分、
グルタミン酸を発見しそれを『旨み』と名付けたのが始まりです。
したがって、旨みを感じる味覚を持っているのは
日本人で、欧米人にはあまり理解されていませんでした。
(近年はだいぶ理解されるようになってきました)
欧米人からすると他の4味とはちょっと
わかりづらく曖昧な表現に聞こえるようです。
しかし、この旨みの中には様々な成分があり
和食にはなくてはならない表現ですが、
気をつけなければいけないのは、
旨みと美味しさは同じではないということです。
美味しさとは、味だけでなく匂いや食感、その時の雰囲気、
体調、気候など多くの要因が重なって表現されるものです。
それに対し、旨みはあくまで5基本味の中の1つの呼び名にすぎません。
日本人は世界でも稀に見る素晴らしい味覚の
持ち主ですのでその素晴らしさを料理に生かしていくと良いと思います。