前回から数回に分けて
味の変化による味覚の感じ方
の根拠を綴っていきます。
料理手法や味付けによって様々ですが、
どのような状態がその料理にベストなのか
判断材料の一つになると思います。
今回は、温度による味、味覚の感じ方
についてです。
細かく分析すると、他にもたくさんありますが
なるべく端的にわかりやすく短くまとめていきます。
まず、基本的なこととして、
だいたい5度以下になると、
どの味も感じ方が弱くなります。
では、温度が高ければ味を感じやすくなるかと言えば、
そうではありません。
沸点近くになると、また味の感じ方も弱くなります。
では、人肌ぐらいの温度が一番感じやすいのかと言えば、
全部がそういうわけではありません。
基本の五味(甘味・酸味・辛味・苦味・鹹味)
に出汁の味、旨味を加えた6種の味ごとに、
温度の関係について考察したいと思います。