気候による味の変化

前回の続き、まとめ

 

<気温による味の変化>

 

当然ですが、夏と冬では好まれる料理も変わってきます。

真夏におでんを食べたい人は少数派でしょう。

お椀の吸い地の味付けに関して、
よく言われているのが「夏は塩がち。冬は醤油がち。」ということです。
料理そのものでは無く、好まれる「味付け」にも
季節によって違うのか考えてみたいと思います。
夏は汗をかき、体内の塩分濃度が下がります。
塩味のやや濃いものが好まれるようです。
また、酸味の強いものが爽やかで良いと感じることが
多い傾向にあります。
夏は鱧を梅肉で食べると最高ですね。
また毎年、夏になれば激辛ブームが来るように、
辛味も夏には好まれるように思います。
和食で激辛はあまりありませんが、
気温の上がってくる5月ごろには
辛子酢味噌和えなどがよく使われます。

 

 

<まとめ>

和食の味は比較的繊細なものが多いです。
調味料や出汁の味だけでなく、微妙な温度の変化、
気温の関係なども味の感じ方に大きく影響を与えます。
季節の献立の変化を、気温と味の関係という視点で
見直してみれば新たな発見があるのでは無いでしょうか
数回にわたり温度や気候などを踏まえた
六味の味の変化について綴ってきました。
ちょっと専門過ぎてピンとこないかもしれませんが
味覚の変化は、人間が無意識にうちに感じる
『美味しー』に直結していますので
料理の温度や気候などを少しづつ意識して作ってみると
また新たな発見があると思います。
応援の ポチ お願いします