色々な国の食文化や料理に興味があり、今まで
色々な国に行って、見たり食べたりして
学んできました。
そんな中で、特にアメリカに6年住んでわかったことは
日本の食材のクオリティーの高さでした。
アメリカでも、お肉、特に牛肉はとても美味しく中でも
赤身の質は日本の肉より高いものがたくさんあり本当に美味しいですが、
熟成肉と呼ばれているものは、アメリカ生まれですので
流石にレベルが違います。
しかし、それ以外は私が知る限り特に野菜は大雑把な味のもの、
または味がないものも少なくありません。
週に2、3度は市場に行き、時間ができたら
育てている現場を見せてもらいに畑に行ったり
港に行ったりもしていました。
そこで見たものは、畑の大きさが桁違い
端から端まで見えないくらいで歩いては行けず、
車が当たり前、農薬などはセスナで撒いているような規模の
畑でした。
そのような育て方を見たとき、
”日本人はなんて丁寧に1つ1つ育てているんだろう”
これでは美味しさに差が出るわけだ、
というのが感想でした。
料理をする上で、野菜が持つウエイトは大きいので
なんとか少しでも美味しい野菜を手に入れようと
四苦八苦しましたがなかなか見つけられなかったのが
実情でした。
魚も、せっかく良いものが取れても
扱いが雑なので流通の中で生臭くなってしまったりで
、普通にスーパーなどで買ったのでは
余計な処理をしなければ食べられないものが
少なくありませんでしたが、日本人がやっていて丁寧に扱っている
ところもありましたのでよかったです。
食の歴史と文化の差、と行ってしまえばそれまでかもしれませんが
、逆にすごくこだわった野菜を作れば
アメリカでも欲しいと思う人はたくさんいますので
引く手数多だと思います。
最近では、そのような方が少しずつ出てきているようですので
これからアメリカ野菜も変わってくるかもしれません。