たいていの料理には食材に味付けをして
仕上げていきます。
ただ、その味付けの強弱はとても大事で
中でも一番避けなければいけないのが
素材の持つ味を超えるあじつけをしては
いけないということです。
素材が本来持っているものの味を
生かし、引き出す役目をするのが
調味料などであって、素材を超えてしまう
味付けをしてしまうとどっちが主役か
わからなくなってしまい、調味料を
食べているような感覚にもなってしまいかねません。
人間は、最初に食べたとき強めの味付けを
美味しいと感じやすくなっており
それになれてしまうと、知らず知らずのうちに
どんどん濃い味を求めるようになって
限度を超えて濃い味を食べ続けると
やがて体に支障が出てきたり、味覚障害を
起こしやすくもなるので注意が必要です。
今は、人間の脳を
”旨い”
と思わせるような便利な化学調味料が
沢山ありますので、その様なものは
得てして濃く感じるようにできており
自然の旨味は薄く感じるようになってしまいます。